イギリスやアメリカに比べて学費や生活費を節約でき、治安や気候的にも住みやすいヨーロッパは、留学先として魅力的です。英語で全授業を開講している大学も多く、北欧やドイツ、イタリアなどデザインの歴史も長い地域でのデザイン留学はいかがでしょうか?
この記事では、QS世界大学ランキング(アートデザイン部門)上位のヨーロッパにある大学を紹介しつつ、ヨーロッパ留学のメリットをお伝えします!
この記事のまとめ
- ヨーロッパでは、英語で開講されるコースが多い!
- 留学費用をイギリスやアメリカと比較すると安く抑えることができる!
ヨーロッパの有名校(アートデザイン部門)
6位 アールト大学(フィンランド)
概要:アールト大学は、フィンランドのヘルシンキに位置する大学で、2008年にヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ商科大学、ヘルシンキ芸術デザイン大学の3つの大学が統合して設立されました。アールト大学の名前は、有名なフィンランドの建築家・デザイナー、アルヴァ・アールトにちなんでいます。北欧は公共デザインや参加型デザイン(共創)、持続可能な社会デザインに強みがあります。
学部:
- ビジネス
- アート・デザイン
- サイエンス・テクノロジー
学費目安:フィンランドの公立大学における学費は、EU/EEA圏外の学生に対してのみ適用されます(EU/EEA圏内の学生については、基本的に授業料は無料です、羨ましい。)
学士・修士プログラムの学費は、1年あたり約12,000ユーロから15,000ユーロ(日本円で、約200万円。2023年現在の目安)となっています。ただし、学生によっては、成績優秀者や特定の条件を満たす者向けの奨学金や助成金を利用できる。
必要となる最低英語スコア要件:
- IELTS アカデミック: 総合スコア6.5、ライティング スコア5.5
- TOEFL iBT: 92、ライティング 22
8位 ミラノ工科大学(イタリア)
概要:イタリアのミラノに位置する、工学、建築、デザインの分野に焦点を当てた大学です。1863年に設立され、イタリア国内では最も古い技術系大学の1つであり、ヨーロッパでも最も評価の高い技術系大学の一つです。特に工学とデザインの分野で世界的に評価されています。また、産業界との緊密な関係を持ち、学生と企業が協力してプロジェクトに取り組む機会も多く提供されています。
学部:
- 工学部
- デザイン学部
- 建築学部
- MBA(修士:POLIMI経営大学院)
学費目安:
ミラノ工科大学の年間授業料は約60万円(4000ユーロ)です。入学金・受験料はありません。また、イタリア政府の給付型奨学金「DSU」があるため、留学生も支援を得ることができます。学生とその家族の収入と前学歴の成績によって給付額が決定します。学生寮やミールチケットなども提供されるため、比較的安く留学できる大学のひとつです。
必要となる最低英語スコア要件:
- IELTS アカデミック: 総合スコア6
9位 アイントホーフェン・デザイン専門学校(オランダ)
概要:オランダのアイントホーフェンに位置する公立大学で、1956年に設立されました。「Brainport Eindhoven」というテクノロジー中心地域の一部を形成しており、学生や教員はここでハイテク産業や研究機関と連携して、実践的な研究に取り組んでいます。デザインについてはユーザー中心のデザイン思考を学ぶことができます。デザインの教育と研究は、テクノロジーと人間性の交差点に焦点を当てています。
学部:
修士学部では下記の5つの研究分野が設定されています。
- コンテキストデザイン
- ソーシャルデザイン
- インフォメーションデザイン
- クリティカル・インクワイアリ・ラボ
- ジオ・デザイン
学費目安:
年間授業料の目安は約140万円(9000ユーロ)です。
必要となる最低英語スコア要件:
- IELTS アカデミック: 総合スコア6
13位 デルフト工科大学(オランダ)
概要:オランダのデルフトに位置する、世界をリードする技術系大学のひとつです。大学は、建築、土木工学、機械工学、電子工学、情報技術、航空宇宙工学、産業デザインなど、多岐にわたる分野で教育と研究を行っています。実践的な教育と創造性を重視し、学生には実世界の問題解決に焦点を当てたプロジェクトに取り組む機会が提供されます。デルフト市の中心部に位置しており、学生と教員が互いに刺激を与え合う活気ある学術コミュニティを形成しています。
学部:
- 工学部
- 理学部
- 建築学部
- 工業デザイン学部
学費目安:
学費の目安は1年あたり約14,000ユーロ(日本円で、約200万円)となっています
必要となる最低英語スコア要件:
- IELTS アカデミック: 総合スコア7.0
ヨーロッパをおすすめする理由
- 費用を抑えることができる
イギリスやアメリカと比べ、学費や生活費を抑えることができます。特に、留学生に対する支援が比較的充実しています。また、物価も比較的安く、大きな通貨レートの変動がないため計画を立てやすい側面があります。 - 現地言語を取得できる
一般的に大学の授業は英語で提供されるます。その上で、現地生活のために日常会話レベルの現地後を取得することができます。卒業時には英語と現地語を実践的に学ぶことができているでしょう。 - 留学生の国籍が多様
世界中のさまざまな国籍の学生が集まるため、多様性の高い環境で学ぶことができます。多くの大学では留学生が40%ほどいることが多いため、コミュニティを作る上で比較的用意に過ごせるでしょう。 - EU圏を自由に移動できるビザを取得できる / 卒業後の就労ビザ取得が容易になる
ヨーロッパ圏の学生ビザを取得すると、当たり前ですがEU圏を自由に移動することできます。長期休暇など鉄道や格安航空で気軽に旅行できるため、変えがたい経験を得ることができます。また、卒業後2年間はワーホリのようなビザを発行することができ、現地でのインターンシップや職探しを行うことができます。
英語留学といえば、イギリスやアメリカを思い浮かべる人がほとんどですが、意外にもヨーロッパの多くの大学で英語で授業が提供されています。費用を抑えながらもデザインの先進国で学ぶ機会があるので、ぜひ検討してみてください。